「出るとこだけ勉強」には要注意!
宅建に限らずいろんな資格試験でよく言われることですが、
「出るとこだけ勉強して効率よく最短で合格しましょう!」
という、いかにも勉強嫌いな初心者が食いつきそうな耳当たりの良いフレーズを言ってる人達がいます。
でも、これ、“絶対にやめましょう!”
初心者こそ“絶対にやめましょう!”
もう一回言います、“絶対にやめ…ry”
なぜこれがダメなのか、ちょっと考えればわかることです。
「出るとこだけ勉強」というのは、もちろんこういうことです。
過去問などを分析すると、どこら辺の内容が出やすいところなのか? すぐにでも分かります。見て分析するだけですから。
で、その「出るとこだけ」を順番に徹底的に頭の中に叩き込んでいく、これが「出るとこだけ勉強」の勉強方法です。
おぉ、そんな方法があるのか!なんて効率的で合理的なんだ!!
っていう、まあ「いかにも」な理論を展開して生徒を獲得している宅建講座は多いんですけど、でもそれじゃあなかなか合格できないから、予備校とかは必死になって何十時間も講義をやってるわけですよ。
予備校ってのは受講した生徒を確実に合格へ送るために、少しでも確率を上げるためにいろんな画策をしているわけです。
そんな、運任せの「出るとこだけ勝負」なんてできるわけがないんですよ。
もちろん、このサイトでも基本的には予備校の人達と同じ考えですよ。
あれだけトップページで予備校に噛みついてますけど(笑)、目指すところは同じなんです。
“少しでも多くの頑張る人達が合格してほしい”
これだけです。
なぜ僕が「出るとこだけ勝負」っていうのを批判するのか?
それは、運任せに近くなるからです。
つまり、合格できる可能性が低くなるということです。
なので、「運任せで勝負してください」なんて僕には口が裂けても言えないわけですよ。
せっかくあなたがこのサイトにたどり着いて、信じて勉強してくれて、頑張ってくれたのに、結果「不合格」だなんて、悲しいですよね?
いいですか。
これだけは覚えておいてください。
“試験にでないところも、試験に出る知識を支えている”
こんな単純なことです。
こんな単純なことが理解できれば、「出るとこ勝負」がいかに危険な方法かすぐにわかりますよね?
ちょっとひねった問題を出されたらおしまいなんです。なぜなら、知識の地盤が緩すぎるから。
(宅地建物取引主任者を目指す人の地盤が緩いなんて、マジで笑えません)
試験に出やすいとこなんて誰でも知ってるんですよ。
予備校はもちろん、宅建のテキストを作ってる人達も、そんなことは当たり前でテキストを作ってるんです。
「出るところは知っている」、そのうえで合格できる知識を学べるように、テキストと講義を作っているんですよ。
考えてみてください。
「出るとこだけ勉強法」を信じて、頑張って最後まで実践した人たちが100人いたとします。
その中の、20人は運よく合格できました!
これでメデタシメデタシですか?
残りの80人は不合格に終わったわけです。
もしかしたら、その80人の中には、ちゃんとした勉強を「あと少し」頑張っていれば合格できた人がいるかもしれないんです。いやきっといます。
あなたが頑張って勉強して、受験して、結果「あと1点で不合格」とかで終わったら、悔やんでも悔やみきれないですよね?
だからこそ僕は、“頑張った人は確実に合格してもらいたい”んです。
「頑張って勉強して、結局最後は運任せ」なんて、悲しいじゃないですか。
“頑張った人は、確実に合格圏内”
僕は「宅建は独学で100時間!」なんていうキャッチーなことを言ってたりしているわけですが、この100時間というのは“安全に合格圏内に入れる”最低限の時間だという意味での「100時間」です。
決して、運任せの100時間ではありません。
これより多く勉強してもらうのは、全然OKです。
頑張れば頑張るほど合格する確率もあがりますので。
でもこの“100時間”というのは死守してください。
もちろん、単純な勉強時間ではなくて集中できる勉強時間で100時間です。
(詳しくはこちらの記事を「宅建の勉強計画」)
それでは、思いのほか暑苦しくなってきたので今回はこの辺で。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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